散弾銃プレアデス




バチバチと音を立てて、青いプラズマが安原の周りで発生する。
同時に勢いのある風が安原の前髪を掻き上げ、ふたりを包んだ。


「……わ……!?」


思わず声を上げたすばるの頭に力強い手が添えられた。身体中にぐっと力が加わり、すばるは耐え切れず安原にしがみつく。


「目をつぶってるんだ」


耳元で低く聞こえる安原の指示に従えば、身体にかかった重力が一瞬無くなったような感覚を覚えた。



「コード入力、【Client】」



安原が言い終わると同時に、再び長い電子音が響いた。


「………っく……!」

少し間をあけて、安原の身体が脈うった。呼吸も乱れているように感じる。

「安原隊長、」

思わず、すばるは顔を上げた。視線の先の安原が苦しげに肩で息をしていた。

「……良いから…目を、閉じなさい」

安原の額に汗の珠が光る。それでも、安原は微かに微笑んだ。

すばるを力強く抱き締めながら

大丈夫だ、とつぶやいて。





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