散弾銃プレアデス
「昨日の任務でお前がひとり、戻らないと聞いた時の俺は…そうだな」
すばるは突然快活に話し出した上司の意図がつかめず、一瞬ぽかんとした顔をしていた。
うーん、と唸って安原は続ける。
「……上手くは言えないが、とにかく落ち着かなくて」
言いながら頭をかく安原の頬が少し赤い、とすばるは思った。
コツコツと机を指先で打ちながら───しばらくして、
「心配でたまらなかった」
言葉と共に、安原はまた笑った。
突然安原は真面目な顔をして、真っ直ぐにすばるを見つめて、はっきりと告げた。安原に見入っていたすばるの背筋が伸びる。
「現場でケガしたんじゃないか、指針機器の故障で動けないんじゃないか…ってな」