散弾銃プレアデス




「あんたたち、本当に甘いわねぇ……そーでしょ安原?」



続いて部屋に入ってきた男性に、女性・御堂香織が問い掛けた。


「今回の件は俺に責があります。
申し訳ありませんでした、御堂長官」

そう頭を下げた男の名は、安原葵。

黒髪の短髪は、その髪質からかツンツンと逆立っている。それを無理やり押さえ付けているようなヘアスタイル。
はっきりとした顔立ちに精悍な体躯。


「アンタも楽じゃ無いわね」


安原が頭を下げる隣で、紺野は少女と共におやつ談義に花を咲かせていた。
はああ、と御堂が落とす二度目の大きなため息。


「…俺の仕事ですから」


安原の言葉を御堂は苦笑いで返した。

「仕方ないわね……皆瀬は一週間トイレ掃除!わかった!?」

ばしん、と机が叩かれると同時に少女の背筋が伸びた。

「…返事ッ!」



「は、はいぃっ!!」




< 4 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop