散弾銃プレアデス
女の人は、また微笑む。
あたしの方へと歩いてくる。
立ち上がると、その人の身体中にたくさんいろんな色の線が繋がっていることに気付いた。
───その背中に生えた、銀色の羽根にも。
歩くたびに散っていく羽根。
その人は、そっと。
手を差し出して、言った。
「あたし、キミのこと好きだよ」
言うやいなや、女の人はあたしをぎゅっと抱き締めた。
柔らかい身体にドキドキする。
真っ白な肌が触れる。
「忘れないで」
女の人の腕の中は、乾したてのお布団みたいにあったかくて、優しくて。
なんだか、ふんわり眠たくなる。
「忘れないで、すばる」