僕は彼女の事を二度愛していた
「高い情報料だなぁ。」
恵は、軽くため息をついた。
「そんな事ないって。話を聞いたら、むしろ安いって思うはずだよ。」
「ホントに?」
絵里香は、口いっぱいにフルーツを頬張っている。その姿を見ると、とても有益な情報を与えてくれるとは思えない。
「ホントだって。」
「じゃ、早く教えてよ。」
「うん、あのね・・・。」
そこで大きくむせこんだ。
「大丈夫?」
絵里香に、水を差し出した。
「ふぅ、はぁ・・・。ありがとう。」
「慌てて食べるからだよ。ホント、絵里香の食い意地は・・・。」
恵に呆れられ、絵里香は少し悔しかった。
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