僕は彼女の事を二度愛していた
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本当は、こんな気持ちになってはいけないのだろう。加藤はあのままだ。もっと、もっと僕はその事実を受け止め、それで気持ちを埋め尽くさなければいけないはずだ。
でも、違った。
昨日、彼女と交わした言葉。そのひとつ、ひとつを思い出すだけで、心は躍った。
目覚めも軽やかだった。
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