僕は彼女の事を二度愛していた

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「どうだった？」
絵里香は聞いた。
「ダメ。なんか意識しちゃうと、逆に何も出来なくなっちゃう・・・。」
「あれだけ先輩、先輩ってくっついてたんだから、今更意識するもないと思うんだけどね。」
「そう言われても、無理なものは無理。」
「でも、いいの？そんな風に時間かけてると、絶対他の女に取られるよ。」
「絵里香、ひどい。なんで、そんな事言うのよ。」
「だってさ、ドラマでもなんでも、こう言う時、必ずライバルが現れてって感じでやられるでしょ。世の中、そんなものなのよ。」
そう言われればそうだ。恵が、今見ているドラマでも、そんな展開になっている。
それが恵を焦らせ、不安にさせた。
「絵里香、どうしよう・・・。」
「だから、言っているでしょ。行動あるのみだって。」
「・・・うん。わかった。」
そうは言ったものの、恵はまだ決めあぐねていた。