僕は彼女の事を二度愛していた
ほどなく、目にうるさいネオンが見えてきた。彼女が引いているのが、横目でも感じられた。
それでも、僕は強行しようと、ウィンカーを出した。そして、またツバを飲み込んだ。喉が乾いてしょうがない。きっと、汗をかきすぎたせいだ。
「ちょ、ちょっと・・・。」
「・・・。」
相変わらず、口は動くのを拒絶する。行動で答えるしかない。ゆっくり、ハンドルを右に回した。
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