僕は彼女の事を二度愛していた

時計を見ると、まだ十時だ。今、望を持って外に出るのは得策ではない。この時間なら、まだホテルに出入りする客も多いはずだ。
僕は、動かなくなった望と、しばらくの間過ごさなければならなくなった。