僕は彼女の事を二度愛していた
「出て来いよ。ほらっ、出て来い。」
「ねんねこ、ねんねこ、ねんねこなぁ・・・。」
「ねんねこ、ねんねこ、ねんねこなぁ・・・。」
「ねんねこ、ねんねこ、ねんねこなぁ・・・。」
歌の力の方が、圧倒的に強かった。僕にはどうする事も出来ない。
恐怖は倍増し、気がつくと、全身の震えが止まらない。
「止めてくれ。う、歌を、止めてくれ。」
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