僕は彼女の事を二度愛していた
26
こんな所に来てどうすると言うのだろう。
しかたなく、僕は馴染みの古着屋に行く事にした。通い慣れた道だ。迷う事なく、僕は進んだ。
そこに彼女はいた。
(あれって・・・。)
心が縮んだ。切ない感情が、僕の心を握り潰したように感じた。
どうやら一人のようだ。加藤の姿は見えない。
僕は立ち止まり、彼女の事を見つめていた。
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