STOP LOVING
それからは先生が教室に入ってきて、HRを簡単に済ませた。

たまにチラっと隣の野球少年をみると、ずっと寝ていてあたしと会話した後の状態のままだった。

出席をとる時に、軽くチェックしたところ、このよく寝る奴は 仲原 春平 という名前らしい。

ネームプレートにも“仲原”と彫られていた。


ぼーっとしていると、一時限目の始まりのチャイムが鳴った。

「うぇ!?」

上ずった声をあげると、やっとあたしの声で起きた仲原が眠たい目をこすりながらこっちを向いた。

「今何時何分?」

「え、今……一時限目のチャイムがなりました」

終わった……

一時限目は高校生活初の移動教室。
これ遅れたらあたしのhigh scoohl lifeの計画が最初からずたずた……。

「嘘っ!? まじかよっ……走んぞ!」

ぐいっと腕をひっぱられる。魂だけ教室に置いてきた感覚。
仲原のスピードが速すぎであたしの足は殆どついていけてなかった。

< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

Coffee...
吾稀/著

総文字数/1,732

恋愛(その他)7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop