7つのキス
出会い
ザザーン、ザザーン。
ここは波の音が心地良く感じられる小さな海岸。
日差しが差し込み、
そよ風が気持ちいい。
「…もうダメ……。暑すぎます。」
…バタリ。まだ6月というのに
私はこの夏の日差しと暑さで倒れてしまったみたいです。
どうしよう。この姿、誰にも見られたくないです。
「……夫か?あんた、大丈夫か?しっかりしろ!」
「んん…」
誰?声が聞こえる。私のお母さん?友達?それともー…。
ゴクン。
冷たくておいしい。…水?一体誰が飲ませてくれたの?
「んん、ハッッ!」
「やっと起きたかぁ~。大丈夫か?」
声がした方を見上げると、真上には…えっ!?に、ににに人間!?
「き、きゃぁぁぁぁ!!わ、わわわわ私はその、あ、怪しいものじゃないです!!」
ヤバイです!ど、どうしよう!?私の姿、見られちゃった!
「アンタ、………人魚……!?まじで………!?」
終わった…。最悪です。