僕がここにいる限り
プロローグ
「太陽はいずれなくなってしまうんですよ」
いつもはうるさく感じられる教師の声が、
やけに耳の奥で響いた。
「何、先生どーいうこと?」
「まぁ…太陽にも寿命があるのよ」
…嘘だろ。
だって今、こんなにも明るく僕を照らしているのに。
何だかその教師の話が絵空事にしか聞こえなくて。
とても現実味を持たないものだとぼんやり思った。