逃げ道なし!
神谷は、一目散に本棚の後ろへ隠れた。



銅像は、神谷が入ってきた出口の方から近ずいてくる。


"ダッシュ"で出口まで行きたいが、タイミングが重要だった。



二宮「"金次郎"じゃないんですよ?
"そんとく"でもないんですよ?
"たかのり"なんだよ。
僕きんじろうって呼ばれ方・・・大嫌いなんですよぉぉぉ!」



二宮は、さらに軽々と机を持ち上げると神谷の方へ投げた!


"ドゴォン"


二宮「マツタケ〜。
何を学んできたんだい?早く隠れてないで出てきなさーい。
おなかペコペコなんですわ〜!」


本棚の隙間から神谷は覗いていた。

そこから見える、二宮は舌なめずりをして・・・・・"よだれ"なのかは、わからないが・・・・・・・口から液が"だらだら"と垂れている。


二宮は後ろを向いた。


神谷は薪だと"思っていたもの"。




"人間の手"だった。
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