逃げ道なし!
田中は自分がこんなに泳げるなんて、信じられない位だった。


"水に浮くことさえ、できなくて怖かったはずなのに"


田中は必死に泳ぎ続けた。


そして陸があり、なんとか陸に乗った。



"ハァハァハァハァ?
なんだぁ?
ここは?"



田中は息が出来ないほど呼吸は荒くなっていた。

そして、今までにない疲労を感じていた。



"バシャアーン"



また"何か"が落ちた。


今度は・・・・・・近かった。



田中はその方角をみた。



驚くべき事に、朝の彼女だ。


"なんで?空から?"



彼女は裸のまま水に浮いている。



彼女は目を覚ました。



そして田中の方を見ると叫んだ。



"助けてー!田中君!"




彼女は"バタバタ"ともがいていた。



田中は茫然として、自分目を疑った。



彼女の後ろから、水面から背ビレだけだした"ナニカ"が迫っていた。


"キャァァァァァァ"


瞬く間に・・・・・そいつは彼女を頭から食い潰した。


"ドデカいサメ"だった。
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