逃げ道なし!
神谷には見えた!


三つ先の教室のドアが、開いているのが見えた。

ただ・・・・・・ひたすら真っ直ぐ走るだけで、"逃げられる状況"ではないこと位・・・・・わかっていた。



"入るしかない"


神谷の疲れは・・・・"極限"に来ていた。



神谷には教室に入ると、窓から・・・・"光っている校門"が見えた。



"ドガドガ・・・・ドガカガ"


菅原は、小さい入り口に詰まっていた。




"バリィィィーン!"



神谷は、椅子を窓に投げ飛ばした。



"飛ぶんだ!校門へ近づくんだ!それしかないだろ!"



神谷は再び気合いをいれた。


"ドガァァァァァァァァァァァァアン!"



菅原は壁を壊して突っ込んでくる!




"ウォォォォォォォ!!"



神谷は、窓から見える木に向かって走った!




"オリャァァァァ!"


・・・・・・・・・そして神谷は壊れた窓の数歩手前で助走を利用し、思いっきり踏み切った!


残っている全身最大の力を込め、窓から見える外の世界へ・・・・・・木に向かって飛びこんだ!
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