逃げ道なし!
駅に着き、改札を見ると、先には、左京を待つ男が1人いた。


今付き合ってる男の1人、二年生サッカー部のイケメンエース"吉田"だ。


そして、横には"上野"が立っている。


"ったくなんで、アイツは・・・・・今日に限ってよ朝練ねぇのかよ!
待ち伏せすんなよ・・・・・いなくなれ、低俗ド低脳が!"



左京は、トイレへ行き、鏡の前にたつと、もう一度化粧を確認し、改札へ向かった。



改札を出て、吉田には目もくれず、上野の前を通り過ぎようとした時・・・・・・・だった。



上野「おはよう」




左京「えっ・・・あっ、おはっ?」



左京は驚き、言葉につまってしまった。



上野「あっ、ごめんな。」

上野は左京が・・・・間違って、反応してしまった事に気付いてた。



上野は指をさした。


上野「ゴメン、あっちの娘にいったんだ」



左京は振り返ると、さっきの女の子が・・・・・・笑顔で会釈している。


そして上野に向かって女の子は言った。


「おはよう。
待っててくれたの?
ありがと・・・・」



笑顔の女の子を後ろに、左京はなにも言わず・・・・・・学校へ向かい歩き始めた。
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