逃げ道なし!
??「我は!
貴様に下す使命を伝えに参った!
貴様等が汚したこの海を!
塵一つない!
天龍の涙のごとき!
透き通った海に変えよ!」
大きな怪物は再び海に消えた。
静まっていた海は再び怒りを表すように、波を荒立たせ、空は暗黒に変わった。
久代の足下には、"つぶれた"缶や、" へこんだ"ペットボトルで溢れていた。
久代は爪の割れた手で穴を掘っては、ゴミを拾った。
埋めては・・・・・・・・・・・・・・・・
拾い・・・・・・・・・・
何日も・・・・・・・・・・・・
何日も同じ事を繰り返した。
"ザザァ〜"
いつになっても、綺麗になる事のない浜辺。
波は新たなゴミを運んでくる。