この瞬間を待っていた
もう彼以上に愛せる人なんかいないという程、私は彼に夢中だった。


付き合い始めてから二年が経とうとしていたが、私の想いは募るばかりだった。


彼の欠点をも愛していたし、彼のお嫁さんになる日を夢見ていた。



私は彼に尽くしすぎた。
従順すぎたのだ。



やがてそれは彼の負担となっていき、あんなに愛し合った二人は、私が彼に避けられるという形で疎遠になっていった。
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