勝利の女神になりたいのッ!~第1部~
その日は石野さんが好きだという夜景の見える場所にあるレストランで食事をして家まで送ってもらった。
今までと違うのは石野さんがとてもよく話す楽しい人だと印象が変わったことだった。
それに結構笑うと止まらない人だということもわかった。
そして同時に私は石野さんにどんな印象を残したのかとても気になった。
今日はたくさん石野さんに笑われた私。
思い出すだけで赤面する。
別れ際、私は勇気を出した聞いた。
「石野さんは私のことどんな印象の女だと思いましたか?」
その質問にすらクスクスと笑いを零す石野さん。
私はとっても真剣なんだけどな...。
彼の笑いのツボがよくわからない。
「紫衣はとっても可愛いよ。ずっと俺だけの紫衣でいて欲しい。誰にも見せられないように閉じ込めておきたいくらいだ。」
余裕たっぷりに甘い言葉を口にする石野さんに私の頭は真っ白になった。
甘い言葉の中に彼の激しいさも含まれる言葉。
綺麗な顔の石野さんにそんなこと言われてクラクラしない女の子はいないはず...。
「紫衣、離さない..覚悟して?」
熱を持った瞳で見つめられソッと降ってくる甘い口付け。
頭は沸騰し、体は熱を持ったまま私は車を降りて部屋に向った。