勝利の女神になりたいのッ!~第1部~
火照った体と沸騰したままの頭。
部屋に入っても熱っぽさは取れなかった。
芽衣ちゃんはまだ帰っていない。
私は早々に風呂を済ませて布団に潜り込んだ。
夢みたいな一日だった。
運命の人だと思った石野さん。
あなたがお兄ちゃんの生まれ変わりかどうかはわからない。
だけどあなたにどうしようもなく惹かれるの。
心が通じ合う喜び。
甘い口付け。
今日あなたが私に教えてくれたんだよ。
大好き....。
石野さんと夢の中でも逢えますように....。
願いつつ私は眠りに落ちた。
でも私が夢で逢ったのは石野さんではなくもう一人の紫衣....。
私と入れ替わった紫衣の異変を見たんだ。