勝利の女神になりたいのッ!~第1部~
驚いたのは一瞬だけで熱くなる体。
彼に絡め取られるような舌の動きを感じる度に心の中でもっとって気持ちが溢れてきた。
もっともっと
あなたを好きになりたい。
もっともっと
あなたに触れたい。
もっともっと
私を好きになって欲しい。
もっともっと
私に触れて欲しい。
もっともっと…
あなたに近づきたい。
とろりと溶けてしまいそうな甘い口づけの後、火照った体に彼の唇が降ってきた
耳に首筋に…
それから鎖骨、チュッとリップ音を響かせながら私の体に触れる。
そして、その唇が鎖骨の下に触れた時チクリと小さな痛みを感じた。
とろとろに溶け出しそうな熱い体に小さな刺激を感じて伏せていた瞼を持ち上げた。
でも体は動かない。
まるで見えない何かに縛られているようにベッドに縫いつけられたような感覚があった。
それでも、ちっとも苦痛じゃなくて
もっともっとが大きくなってるんだ。