勝利の女神になりたいのッ!~第1部~
それでも、佐和さんと結ばれたいって思うのはいけないことなのかな?
時代の流れや風習にも環境にもついていけてない私だけど、
「佐和さんが好きなんです。」
呟くように言葉を落とす。
「俺も好きだよ、だから大切にしたいんだ。」
優しい眼差しで見つめて彼も応えてくれる。
好きだから我慢なんてして欲しくない。
迷惑ばかり掛けてる私だけど、愛していくことは私にも出来るよね?
あなたを愛することが私に出来ることだと思う。
「愛しています。」
愛なんてまだ私が口にするのは早いのかもしれない。
だけど本当のことだから…。
あなたに伝えたい。
頬を染めて照れ笑いするあなたも愛おしい。
時代が違っても
愛することは
私にも出来ること。