平安物語=短編集=【完】



「どうして…」

さすがの私も、驚きを隠せませんでした。

「昨夜……いえ、心配になって。」


――ああ、


分かってしまったような気がしました。


院は、きっと不吉な夢をご覧になったのだわ。

私の死を暗示する夢を…。

だから、お見舞いに…。



< 134 / 757 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop