平安物語=短編集=【完】



朝になり姫様の所に出ていくと、にっこりと意味深な笑みを向けてくださいます。

私も、周りの人には分からないように笑みを返しました。


隣人も、寝坊することなく参上しています。

特に華やいだ感じもなく…私より二・三歳年上なだけなのに、随分落ち着いていることだと、どこか感心しました。


努めて、そちらは見ないようにして一日をやり過ごしました。



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