平安物語=短編集=【完】



死の間際に聞いた告白が、耳から離れない


藤壺が、私を愛していた…?


どうして、もう一年も早く言ってくれなかったのか。

三十余年も、一緒に居たのに…



否、言える筈が無かったのだ


私は一体、藤壺の何を見て来たのか…



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