平安物語=短編集=【完】



それ以降、おいでになった時にはお側近くお召しくださるようになりました。

月日が流れても、変わらず謙虚なお方です。


そしてそんな弁の御方が、いよいよ本格的に殿の北の方となることになりました。

そのお引っ越しなどは、弘徽殿女御さまや右大臣さま、帝などの賑々しいお祝いで、世にも立派なものでございました。

御方様や殿も、大変面目を施されました。



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