平安物語=短編集=【完】



結局私はお手紙を差し上げることを承諾せず、父上が東宮様に啓上なさることになりました。

そしてその夜お召しを頂き、女房達も表立って華やぎ始めます。

本当に気が進まないのですが、参上しない訳にもゆかず、なるべくゆっくりと歩きながら東宮様のもとへ参りました。



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