平安物語=短編集=【完】



夕暮れになって、

「もう戻らなくては。
随分情けない所を見せてしまいました。
あなたは明日にはお帰りになるのでしたね。
また是非お話したいので、これに懲りずにまたいらしてください。」

と仰って、帰ってゆかれました。


鏡を覗き込んでみると、目がぷっくりと腫れてひどい顔です。



< 550 / 757 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop