平安物語=短編集=【完】
***



「いやはや、流石でございますね。
鷹狩に関しましては、式部卿宮様の右に出る者はおりませんでしょう。」

「はは、口が上手いことだ。」


今日は数人の腹心の者を連れて鷹狩に来て、上首尾に終わった。

辺りは、木々が美しく紅葉していて素晴らしい。


「どこか眺めが良い所で、紅葉を眺めながら祝杯でも上げようか。」

「それなら、穴場を存じております。
少し様子を見て参ります。」



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