長閑【短編集】
…確かに葉っぱが多いぞ。
でも、なんかー。
「葉っぱ多すぎ。」
「へ?」
「五つ葉だ。残念。」
俺は葉っぱを数えながら言った。
「えー!!」
彼女は喚いている。
「…五つ葉って摘むと不幸になるんじゃなかったっけ?」
俺の呟きに彼女の表情が曇った。
…いや、俺を睨むのはやめようよ。
「どうすればいいの!?」
「は!?俺に聞くなよ!!」
摘んでしまったものはしょーがないだろ。。
彼女は俺の手から五つ葉を奪って眺めだした。
「なんで五つ葉は見つかるのに四つ葉はないんだろ。」
それを聞いて俺の頭にある名案が浮かんだ。
「あっいいこと思いついた。」