長閑【短編集】
ジャムの蓋



「お父さん!!朝ー!!」

「はいはい。」


俺がスーツに着替えてる途中で女房が呼んだ。

そういえば子供ができてから名前で呼ばれてないなぁ。

なんて考えつつネクタイを締めながら部屋から出た。


リビングには小学校四年生の息子と中学二年生の娘が既に朝食を食べ始めている。
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