長閑【短編集】


祐樹がスコップを地面に思いっきり刺した。

多分イラついての行動だったと思うが。


コツン


「あれ?」

「「ん?」」


それが何かに当たったらしい。

「えーそっちかよ。。」

「掘って見なきゃわからねぇだろ。」


俺と隼人は祐樹と同じ場所を掘った。

ちょっと掘り進めたぐらいで何かの入れ物のような物が出てきた。


それはドロップの缶だった。


「オイ。俺らこんなものをタイムカプセルにしたわけ?」

祐樹が呟いた。

「…だだのゴミじゃないか?」

俺も疑った。

「二人供。ちゃんと見てよ。
“たいむかぷせる”って書いてあるし!!」

隼人はそう言うのたが、

「俺には“たいむかふせる”に見えるけど。」

祐樹がバッサリ切り捨てた。


「…これもお前が書いたのか?」

「二人とも言葉のナイフを刺すなよ!!」


隼人はたいむかふせるを取り出した。
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