長閑【短編集】
白い線はまだ続いている。
ぼくの家は友達と反対方向だからなぁ。
あっちだったらみんなとお話しながら帰るのに。
ぼくは下を向いてずーっと続いている白い線を見ながらずんずんと進んだ。
ふと顔を上げてみると、視線の先にラスボス級の障害物がぼくの前に立ちはだかった。
白い線を横切っていたそのボスはー…
…大きな自転車。
ちょっと横にずらそうとしたけどぼくには無理みたいだ。
…うーん、ゲームオーバーするしかないみたい。