まだ、すき



「展望台があるんだって~

お金かかるらしいけど行ってみよっか」


「うん!行きたい!」


陽が沈んでから、あたし達はランドマークタワーの展望台に行く事になった


初めてで、ちょっと緊張…


エレベーターに乗って、うちらもう「やばい!はやい!」しかいえなかった。


展望台ゾーンにつくと、目の前にはもう素晴らしい夜景が



あたしはその景色に酔いしれていた



「ねえ…」


直人が暗い表情で話し掛けてきた


「ん?どした」


「あのさ…俺の事どう思ってる…?」


「…なにそれ、付き合ってんだから好きにきまってんでしょ?」


「それならいいんだけどさ…
ほら、連絡も俺からだし、メールも素っ気無いし、
学校でだって、いつも俺から話し掛けに行くでしょ?
なんかいまいち亜紀の気持ちが分からないってゆーか…」


あたし…自分を傷つかないようにするのに必死で
直人の事不安にさせてたんだ…


「そんな事ないよ。あたし直人の事大好きだよ。」


「そっか…良かった」



そう言って笑った直人の顔は今でも覚えてる



ごめんね。もう距離を保つのとかやめるから


不安にならないで
< 16 / 29 >

この作品をシェア

pagetop