まだ、すき



「直人、あたし観覧車乗りたい!ここの観覧車乗った事ないんだ!」


「俺もないよ!じゃあ、乗ろっか」


「うん!」


そして観覧車に乗った


…はいいけど、風が強くて揺れる揺れる


「やばくない?これ落ちんじゃない??」


「わっはは、落ちね-よ!」


「それにしても夜景やばいなー」


「切り替えはやっ」


「だってみなとみらいだよ?!ちゃんとこの目に焼き付けとかなきゃ~」

あたしは携帯を取り出して写真をとった


「とか言って写メかよ」


「なんだかんだ写真にも残しておかなきゃね」


「矛盾~」


「いいの~!」


笑いあってちょっと落ち着いて、しばらく沈黙が続いた


そして直人の顔が近づいてきた


あたしは目を瞑った


唇に触れそうなところで動きがとまった


「…キスしてい?」


「ふっ、ここまできて聞くの?」


「ねえいい?」


「…うん」
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