小さな命~3歳になれなかった子~

*プロポーズ (ユウ side)




カンナちゃんの状態が落ち着いたところで

一息いれることにした


そして、ミサが静かに話し始めた・・・




「カンナはね、前の彼との間にできた子なの。

でも彼はカンナのこと知らないんだ

私一人で産んだの。でも、妊娠していることも分からないで

彼と別れたことが悲しくてたくさん遊んだ

気がついたらカンナがいて、そして流産の危険性があったんだ

そのまま入院。安静にしていたんだけど、カンナ、普通の子より

3ヶ月も早く産まれちゃって・・・

産まれた時は体重が980g・・・小さかったんダァ

ネェ、ユウちゃん。初めて逢った日のこと覚えてる?

あの時もカンナ、肺炎になってて

生死を彷徨っていたときだったの・・・」




あの時のミサ、酷く暗い顔をしていた


こういうことだったんだ・・・





< 29 / 118 >

この作品をシェア

pagetop