小さな命~3歳になれなかった子~


早く立ち去りたいのにママは話しをやめない・・



「結婚は?いつしたん。なんや全然連絡してないうちに大人になったナァ」


「結婚は来年するよ。そりゃ、連絡とろうにもアンタ、ケー番変わってるやん?」


「ゴメンナァ。ミサ。あのさ・・・」


「っつーかぁ、今さら母親面されても困る。ミサはミサの家族いるしぃ」

ママの話しを遮ってしまった・・・


「ミサ、ほんまにゴメン。ママ勝手だったよね?でもなぁ、孫・・・は嬉しいって言うか・・」とママもめげずに話しを続ける



今さらなんやねん。って気持ちが大きくなってきた

孫?カンナのおばぁちゃんになろうとかしてるわけ?

むしが良すぎる・・イライラが頂点に達した




「ゴメッ、この子、アンタの孫ちゃうし。ミサの両親はおらんねん

もう、二人とも死んだってことになっとる。

だから、二度と顔見せんといて!!」




その場から逃げるようにカンナを抱いて走った・・・







< 76 / 118 >

この作品をシェア

pagetop