小さな命~3歳になれなかった子~
私の母はすぐ駆けつけてくれたが、ユウのご両親は明日一番でこちらに来てくれるという
深夜1時・・・
ユカ、ミノル。ミカ、ジュンジ。フミ君はカンナのそばから離れようとしない
NICUの小さなベッドにカンナは呼吸器、点滴、モニターなどいろいろなモノをくっつけられていた
フミ君以外はカンナのこの姿を見るのは慣れていたけど、やっぱり苦しいものだった
フミ君がそっとそばに来て
「ミサ・・カンナちゃんは大丈夫だ。ミサ達の愛情をいっぱい受けてここまで大きくなったんだ。
俺は、ミサやカンナちゃんに何もしてやれなかったけど、なんかそんなふうに思う。
ミサ、カンナのこんな姿をずっと見てきたんだろ?その度にカンナは乗り切った。
だから大丈夫だ!!」