男子校のお姫サマ
と、言うわけで男子校へ入学することになった私は今校門の前に立っています。
「でかい………」
これヤバいっ!
え、何?全校生徒そんなに多いの?
迷子になるんですけどっ!
「「唯衣っ!」」
軽く放心状態の私に声をかけてきたのはもちろんお兄たち。
「お前いつまでここにたってんだよ」
「もう入学式始まってるよー」
えぇっ!??
やばいっ、早く行かなきゃ……!!
「お前の場合男子校に入学してきた女子ってことで俺らが紹介するから関係ねぇけどな」
………先言えよ。
「でもそろそろ時間だし、行こー」
私はまだ知らなかった。
男という生物の恐ろしさを。