君といた日
「じゃあ今井帰ろうか」

そう言った瀬山は

私の手を掴み

歩き出す

何で瀬山は

私を助けて

くれたんだろう

「お前さぁ色見えない
んだろ?」

単刀直入に聞くなぁ

「そうだけど」

そっけなく返してみる

「じゃあさ夜道
危ないじゃん学校
帰りとかさ」

まぁそうだけどさ

「でも李花と帰ってるからさ大丈夫だよなるべく
街灯の多い道歩いてるしさ」

何こいつに

素直に言ってんだろ

「じゃあ俺も一緒に帰る
紫と近所だし」

はぁ?何言ってんの

こいつ

「いいよ迷惑かけるし」

しかもちょっと困るし

まぁそんなことは

言わないけどさ
< 128 / 160 >

この作品をシェア

pagetop