君といた日
電気を付けていない

部屋に入り

ベッドに向かって

寝転ぶ







ねぇ瀬山…

どうして

私を好きになったの?

私は今のままの

関係がいつまでも

続くといいなぁって

想ってたのに

それは無理なのかな?

現実はやっぱり

違うのかな?


そんなことで


頭がいっぱい

だったけど

涙が

出てこなかったのは

なんでかな?

でも…






心の奥底では

悲しい気持ちは

ちゃんとあったよ

それは…

瀬山のことじゃなくて






「時雨」のこと━━━


私の腕を掴んでまで

何か言いたそうな

顔をした時雨

初めて見たよ

だけど私に

見せてくれた時雨の顔は

あれが最後だったよね

< 133 / 160 >

この作品をシェア

pagetop