君といた日
離れて行く心
私はバッグの中から

携帯を取り出して開く

そしてある人に

電話をする

それは…


時雨だ━━。

今の想いを伝える為に

もう時雨が

傷付かないように

それで自分も

傷付かないように

時雨を想っていた

感情を檻に

鍵をかけて閉じ込める

そしてもう一つ━━。

時雨を信じていた

心を檻に入れる

そう━━━。

時雨が自殺を

した時のように

【時雨を想っていた心を
もう二度と想わない
ように消し去る】

そう心に呟いていると

電話のコールが切れてた

『も…しもし…紫?』

時雨が電話に出た

「時雨?話があるん
だけど会える?」

私はいつから

こんな嘘つきに

なったんだろ
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