君といた日
学校を出る

私と彰

「なぁどっか
食いに行かねぇ
俺紫に話したいこと
あるさぁ」

急にそんなことを

言われたので

私はびっくりして

しまった

「え?いいよ?」

そう言って

駅の喫茶店まで行く

店に入ると

「いらっしゃいませー
何名様ですか?」

そう言われ答えるのは彰

「二人」

「かしこまりました
こちらの席へお座り
下さい」

そう言ってお辞儀をする

店員さん

「で、話しって何?」

私が聞く

グラスに入っている

氷が音をたてる

「お前さぁ
俺に隠し事してるだろ」

隠し事?

あぁ色盲のことか

「色盲のことだよね
すっかり忘れてた」

そう言うと

彰は満足そうに

頷く
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