異世界旅行記
ジャポーネ。
一度本を読んだことがある。
アスレブスとは違い魔法が使えない。
表現が難しい、(というかめんどくさい)独自の文化が発達している。
「というわけで、クライア!
下見を兼ねて衣装の調達をお願いね」
ソランはにっこり微笑み、俺は小さく溜め息をついた。
「…頑張れ、兄ちゃん。」
コルワトが哀れみのまなざしをこちらに向ける。
ソランは頑固で一度決めたことは絶対曲げようとしない。
ソランに抗っても無駄。
ソランが言い出したことにトコトン付き合う。
(でなければソランが無茶をしたり、周りに迷惑をかけることもあるので)
これは我が家では暗黙のルールになっている。