Beautiful Story
beautiful place 1
「おはようございます!お姫様」

「あっおはよう、パパ」

少女は眠たそうに目をこすりながら言う。

「今日は姫様を・・・・とっておきの場所に連れていってあげましょう」


「やったー!動物園?遊園地?」

少女は目を輝かせている。

「世界で一番美しい場所、そして料理をごちそういたしましょう。」


「わーい、あたしパスタとかぁ・・・キャビアとか食べてみたぁい」


「そんな料理なんかより・・・・・はるかにおいしいものでございます」


「わぁーい!楽しみ」


少女が父の"ぼろい"車に乗せられて、やってきたのは・・・・・・。


どこまでも広がる花畑だった。


「わぁきれい!ここが世界で一番きれいな場所なんだ」


「さようでございます、姫様」


少女は花畑を走り回っている。


「わぁ〜い!世界で一番だぁ〜!パパこのお花はなんていうの?」


「それは、姫さまが決めていいんです!」


「そうなのぉ〜?」


「そうです!ここには人がいないだろう・・・・?まだ・・・・誰にも知られてない場所だから、今はパパと姫さまだけの場所なんだ!だから花の名前もなにもかも・・・・姫様が決めていいんだ!」


少女の父親は、誇らしげに言った。
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