Beautiful Story
「よし!もういいだろう。」


少女の父は水を飲んでみる。


「うん!
うまい!!
姫様がお祈りしてくれたから・・・・・この前よりおいしくなってるじゃないか!
さすが姫様だ!」



「わぁぁぁーい!」


少女は水を、口の中で味わってから、ゆっくり飲み込んだ。


「わぁ〜すごーい!
さっきと全然違うよぉ!おいしいよパパ!」


「あたり前です。
姫様がお祈りしてくれたんだ、おいしくならないはずがない!」


少女はサンドイッチを口にしてみる。

「わぁ〜、これも美味し〜!」

少女は満面の笑顔だ。


「そりゃそうさ!ここに持ってきたものは、なんでもおいしくなっちゃうんです!

姫様のママと来た時以来のおいしさだ。」


「ママもここに来たの?」

「あぁママも来たよ。世界で一番美しい女性さ。」


「へぇ!ママは今どこにいるの?」


「ママはいつでもパパと姫様の中にいるよ。


目を閉じてごらん」


少女は目を閉じる。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「ママも一緒にここに来てるんだ」


「うん、ママもいる。」


「ここは世界で一番美しい場所だ」


「ここはぁせかいでいちばんうつくしいばしょだぁ♪」


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