暗影の国のアリス
第1章:「主人公のいない物語」
夢も
希望もない…━
この物語は
あなたが主人公。
ようこそ…
暗影の国へ……━
先生
「亜梨那(アリナ)!ここの本の整理たのんだぞ
アリナ
「えっ!!先生どこいくんですか!?
先生
「会議があるんだ。終わったら勝手に帰っていいぞ!!じゃあな!
アリナ
「えっちょっと…終わったらって…
━終わるわけないじゃん
わたしの目の前には、本の山
ざっと70冊くらいはこえている
アリナ
「もう!!!なんであたしが!!
本を壁に投げつけたその瞬間、
本が降ってくるのが見えた
とっさにわたしは目を閉じた
[[[ドサッ
本が落ちたのだろう
それと同時に
キーンという耳なりがして
目を開けるのを拒んだ
アリナ
「っ……
耳なりがおさまり
目を開けてみると
なぜか景色が違う気がした
アリナ
「…ん……?
下には、本が落ちていた
それはとても古く
いかにも血のような色をした本だった
アリナ
「なんか変な本だなあ…あれ?
ページをパラパラめくると
なにも書かれていなかった