暗影の国のアリス
第4章:「小さな扉」
“後戻り”
まるで僕くんは
わたしの気持ちを
知っていたかのようだった
アリス
「どこまでつづくんだろう…
ハーブティーの足跡は
どこまでも続いている気がした
アリス
「僕くん、どこまでつづくの?
ボク
「さぁね
僕くんはまるで遠足に行く
幼稚園児のようにずんずん進む
アリス
「僕くん、あたしはアリスなの?
ボク
「……アリスはアリスさ
わたしはアリスらしい
わたし(アリス)は
ウサギを追いかけて
鍵を見つけて
お茶会にいかなきゃならないらしい
アリス
「…少女マンガの主人公みたい
突然僕くんが口をひらいた
ボク
「アリス、服はある?
その一言だった